支援物資供給 『プッシュ型』と『プル型』

支援物資供給 『プッシュ型』と『プル型』


<国土交通省 支援物資供給の手引きより>


 支援物資を被災地に届ける業務の流れは、『プッシュ型』と『プル型』と呼ばれる2つの方法があります。

 『プッシュ型』は、国が被災地以外の地域から食料など当面必要な物資を現地に送り込むものです。

 発災直後などニーズ情報が十分に入らない場合に、概ねの被害状況などを踏まえて被災者数や引き渡し場所などの可能な限りの入手情報などに基づき、現地で要望が発生していると予想される支援物資を緊急に供給していきます。
 これであれば、ニーズが把握できない場合でも迅速に支援物資を届けることが出来ます

 
 『プル型』は、支援物資のニーズ情報が十分に得られる被災地へ、ニーズに応じて物資を供給する通常の物資支援の場合の輸送方法です。

 被災地からの物資要請やニーズ情報に基づいて、物資の内容、引き渡し場所などを誤りなく把握したうえで、それに基づいて支援物資を確保し、供給します。

 熊本地震では、発災直後に『プル型』が実施されましたが、支援物資のニーズを的確に掴むことが出来ず物資不足が明らかになったため、2日後の4月19日からは政府主導で『プッシュ型』に変更し大量の物資を輸送しました。現在では、『プル型』に戻っています。

 今回は、広域の防災拠点までの輸送は車両手配含めおおむね順調に言ったと評価されています。しかし、末端の避難所への供給は滞りました。いわゆる『ラストワンマイル』の配送に大きな課題を残したことになります。



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