山口泰元日銀副総裁講演
静岡県トラック協会が12日、静岡市で開催した「新春トップセミナー」に参加しました。
講師は、元日本銀行副総裁の山口泰氏。講演テーマは『日本経済の展望』。
アメリカでトランプ次期大統領が選挙後初めての記者会見を開いた後というタイミングもあり、まずは、トランプ政権の話しになりました。
「つぶやきに世界中の市場は過敏に反応しているが、実態経済の見通しが上振れているわけではない。」
「発言ではなく、実際に実現する政策を見極める必要がある」「財政拡大政策が、議会の承認を得れれば、2017年後半から2018年にかけて日本経済にもよい影響が出る。」
「ただ、長い目で見ると、秩序の破壊的影響が深刻になると影響が読み切れない。」
続いて、本題の日本経済の話しになりましたが、処方箋として「少子化への思い切った政策を」との提案がありました。
「子供を産む産まないはもちろん個人の自由だが、産みたいと思った人には経済的な負担を軽くする。」
「保育支援、育児支援を充実させる。問題はその財源だが、やはり税金しかない。」
「税金を投入しても、子供が増え人口が増えれば、結果として回収が出来る。」
実例で挙げられたのが、フランスで、1994年に1.66%まで下がった出生率を、10年くらいで2%にまで改善させたとのことです。
その時の大統領がシラク大統領で、『シラク3原則』を掲げて政策を進めたそうです。
シラク3原則
1.子どもを持っても新たな経済的負担が生じない
2.無料の保育所を完備
3.育児休暇から女性が職場復帰する際、ずっと勤務していたものとみなして企業は受け入れる
経済への即効薬ではありませんが、日本でもぜひ取り入れてもらいたいものです。
そして、国に頼るだけでなく、人口減少問題を自分の問題として真剣に考えないといけませんね。
■共配・積合輸送・家電宅配の『アトランス』■
TEL 053-423-7070/FAX 053‐423‐7078
H P : http://www.logi-best.net/
E-Mail : info@atrans.co.jp

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。