ずさんな関係
軽井沢のスキーバス事故を起こした会社に、国土交通省が事業許可の取り消しの処分を出すとの報道がありました。
この事故に関して、私たちトラック運送事業者の間でもいろいろな意見や議論があります。
私の友人であり同業のトラック運送会社の経営者の一人から仲間の同業者へメッセージが送られてきました。
運輸事業の経営者、管理者向けではありますが、考えさせられる内容でしたので、一部転載をします。長文なのでお時間の許すときにでもお読み頂ければと思います。
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『今回の軽井沢での痛ましいバスの大事故』
皆さんも新聞やニュースを通してご承知の通り、この会社は点呼も実施されず、 運行指示書も手渡されず、発着地のみが記載された紙が置いてあっただけとのこと。
それを ひとまとめに「ずさんな運行管理」と皆が表現しています。
私は違うと思います。ずさんなのは「管理」ではなく「関係」だと思います。
点呼がなく、指示書も手渡されていない、それはすなわち 「会っていない」 ことを意味します。
この会社の管理者は この日 誰もこの運転手さんと会っていないのです。
もし あの事故の日 あの会社の管理者の誰かが あの事故を起こした運転手さんと会って「若い学生さんが楽しみにしているスキーツアーだから、くれぐれも安全に向こうに届けてあげてね」と想いを込めた言葉を掛けてくれていたとしたら、間違いなく あの事故は起きていなかったと私は思います。
点呼が事故を防ぐのではなく、指示書が防ぐのでもない。
「絶対に安全にお客様である学生たちを目的地に届けてあげるんだ」 という運転手さんの想い、会社の想い、使命感 それが事故を防ぐのだと私は思う。
(中略)
バス業界とトラック業界 「人」と「物」の違いはあれど、「運ぶ」という仕事を単なる金儲けとしか考えられない経営者は今すぐ退場してもらいたい。危険すぎる。
バスもトラックも「人」が運転しなければ動かない。
だからと言って その「人」までも道具として捉え、会いもしない、話しもしない、それでどうやってドライバーさんが自分の仕事に使命感やヤル気を持てると言うの か。
まして「誇り」を持つなど程遠い。
この大きな事故のニュースの中で「管理体制」や「法規制」「コンプライアンス」こんな言葉の中だけで報道がなさ れ、 本質にある「人と人」との関係、人同士が情熱を燃やして仕事に打ち込んでいく気持ち、チームの大切さ、そこに誰も焦点を当てず ただひたすら制度や規制の改革を訴えて いる。
私はすごく残念です。
今回、事故を起こし命を落とされたドライバーさんも被害者なのだと私は思います。
金儲けだけを考え、あの大きなバスを走らせていたヤツラの被害者です。
仕事に想いを込めて、その想いを社員に、チームに 伝えていかねばなりません。
どんな優れた管理も、どんな優れた安全装置も その会社に想いがなければ機能する ことはないと私は思う。その想いこそが「理念」なのだ。
仲間の皆さん 事故を恐れるのではなく、私たちの会社のドライバーさんを信じて、 想いを込めて、一緒に事故を有り得ないものにして行きましょう。
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今、言えることは、このような事故を2度と起こさないように私たち運輸にまつわる仕事をしている全ての関係者が全力で事故防止に取り組んでいくことです。
運輸事業のリスクを覚悟のうえで、責任を果たしていく。それが、今、私たちに求められていることです。事故を絶対起こさないという強い想いで仕事に取り組んでいきます。
■共配・積合輸送・家電宅配の『アトランス』■
TEL 053-423-7070/FAX 053‐423‐7078
H P : http://www.logi-best.net/
E-Mail : info@atrans.co.jp

この事故に関して、私たちトラック運送事業者の間でもいろいろな意見や議論があります。
私の友人であり同業のトラック運送会社の経営者の一人から仲間の同業者へメッセージが送られてきました。
運輸事業の経営者、管理者向けではありますが、考えさせられる内容でしたので、一部転載をします。長文なのでお時間の許すときにでもお読み頂ければと思います。
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『今回の軽井沢での痛ましいバスの大事故』
皆さんも新聞やニュースを通してご承知の通り、この会社は点呼も実施されず、 運行指示書も手渡されず、発着地のみが記載された紙が置いてあっただけとのこと。
それを ひとまとめに「ずさんな運行管理」と皆が表現しています。
私は違うと思います。ずさんなのは「管理」ではなく「関係」だと思います。
点呼がなく、指示書も手渡されていない、それはすなわち 「会っていない」 ことを意味します。
この会社の管理者は この日 誰もこの運転手さんと会っていないのです。
もし あの事故の日 あの会社の管理者の誰かが あの事故を起こした運転手さんと会って「若い学生さんが楽しみにしているスキーツアーだから、くれぐれも安全に向こうに届けてあげてね」と想いを込めた言葉を掛けてくれていたとしたら、間違いなく あの事故は起きていなかったと私は思います。
点呼が事故を防ぐのではなく、指示書が防ぐのでもない。
「絶対に安全にお客様である学生たちを目的地に届けてあげるんだ」 という運転手さんの想い、会社の想い、使命感 それが事故を防ぐのだと私は思う。
(中略)
バス業界とトラック業界 「人」と「物」の違いはあれど、「運ぶ」という仕事を単なる金儲けとしか考えられない経営者は今すぐ退場してもらいたい。危険すぎる。
バスもトラックも「人」が運転しなければ動かない。
だからと言って その「人」までも道具として捉え、会いもしない、話しもしない、それでどうやってドライバーさんが自分の仕事に使命感やヤル気を持てると言うの か。
まして「誇り」を持つなど程遠い。
この大きな事故のニュースの中で「管理体制」や「法規制」「コンプライアンス」こんな言葉の中だけで報道がなさ れ、 本質にある「人と人」との関係、人同士が情熱を燃やして仕事に打ち込んでいく気持ち、チームの大切さ、そこに誰も焦点を当てず ただひたすら制度や規制の改革を訴えて いる。
私はすごく残念です。
今回、事故を起こし命を落とされたドライバーさんも被害者なのだと私は思います。
金儲けだけを考え、あの大きなバスを走らせていたヤツラの被害者です。
仕事に想いを込めて、その想いを社員に、チームに 伝えていかねばなりません。
どんな優れた管理も、どんな優れた安全装置も その会社に想いがなければ機能する ことはないと私は思う。その想いこそが「理念」なのだ。
仲間の皆さん 事故を恐れるのではなく、私たちの会社のドライバーさんを信じて、 想いを込めて、一緒に事故を有り得ないものにして行きましょう。
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今、言えることは、このような事故を2度と起こさないように私たち運輸にまつわる仕事をしている全ての関係者が全力で事故防止に取り組んでいくことです。
運輸事業のリスクを覚悟のうえで、責任を果たしていく。それが、今、私たちに求められていることです。事故を絶対起こさないという強い想いで仕事に取り組んでいきます。
■共配・積合輸送・家電宅配の『アトランス』■
TEL 053-423-7070/FAX 053‐423‐7078
H P : http://www.logi-best.net/
E-Mail : info@atrans.co.jp

この記事へのコメント
いろいろな見方があるでしょうが、安全管理への姿勢が大きいように思います。
確かにいくら安全に気を使っていても事故を完全に防ぐことはできませんが減らしたり被害を抑えることはできると思います。
やはり毎日の心がけが第一だと思います。
確かにいくら安全に気を使っていても事故を完全に防ぐことはできませんが減らしたり被害を抑えることはできると思います。
やはり毎日の心がけが第一だと思います。
Posted by でんきやおーちゃん
at 2016年02月01日 17:15

>でんきやおーちゃん さま
まさに問われるのは安全に対しての真摯な姿勢ですよね。
事故はゼロにならないかもしれないけど、あきらめないで出来る限りのことをやり続けるしかないと思っています。
まさに問われるのは安全に対しての真摯な姿勢ですよね。
事故はゼロにならないかもしれないけど、あきらめないで出来る限りのことをやり続けるしかないと思っています。
Posted by 渡辺次彦 @アトランス
at 2016年02月02日 18:29

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