アマゾンと物流大戦争 ~角井亮一 著~
私たちの生活にネット通販という買い物手段がごく身近になってきました。
本書はその代表格であるアマゾンについて「物流(ロジスティクス)」という切り口からその戦略から目指している姿、そして日本の流通業界全体の課題など取り上げています。
帯には、巨大アマゾンに挑む!生き残るのは誰だ?とあります。
私もアマゾンの便利さに魅力を感じ利用することは多いのですが、(実際にこの本もアマゾンで購入しました)反面、恐怖とまでは言いませんが、危機感のようなものを感じることがあります。
それは、アマゾンという巨大流通企業(物流企業でもありシステム企業でもある)が、1社でBtoCの流通を独占してしまうのではないか という恐れなんですが、この本にそれについても取り上げられていました。
アマゾンの存在に、危機感を持つ人はやはりいるんですね。超便利でお安くそして気の利くサービスを提供してもらいながら、だからこそ、恐ろしく感じてしまう。・・・面白いですね。
実際、アマゾンが流通だけではなく経済の地殻変動を起こしつつあるといいます。
著者の角井亮一氏は、物流のコンサルタントですが、物流に関しての著作を多く(この本が18冊目)書かれていますが、業界トップシェアをほこる通販物流の代行会社の社長でもあります。
角井さんの書く本は、どの本も内容が充実し説得力がありますが、それは、コンサルとしての頭脳と現業会社で経営者として問題解決力を持ち合わせているからでしょう。
-- 目次 一部抜粋 -----
序章 アマゾンが変える世界 ―経済の地殻変動が始まった
・アマゾンと無縁ではいられない
・なぜアマゾンを脅威に感じてしまうのか?
第1章 物流のターニングポイン ト―ネット通販と宅配便の異変
・アマゾンはなぜ書店から始まったのか?
・ネット書店の新しさ
第2章 巨人アマゾンの正体 ―ウォルマートvsアマゾンの仁義なき戦い
・ウォルマートvsアマゾンの幕開け
・時価総額で世界一になったアマゾン
第3章 物流大戦争の幕開け ―アマゾンと競い合うための3つの戦略
・日本のネットスーパー店舗型とセンター型
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流通や物流に興味のあり方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
□『アマゾンと物流大戦争』 著: 角井亮一 NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000884952016.html
□株式会社イー・ロジット

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