災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」

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※本記事の内容は、私の個人的な意見であり、トラック協会等所属する団体の公式見解ではありません。


災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」


大規模災害が発生した場合、浜松市の支援物資1次集積地(広域物資輸送拠点)の産業展示館に各地から支援物資が集まりますが、私がその事態を想定したときに一番先に思い浮かぶのが、到着トラックの荷下ろし待ちの行列です。

災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」


<産業展示館の搬入口>



熊本地震でも物資の荷おろし指定先に着いてから、実際に荷下ろしができたのは5~6時間後でした。

高速道路と国道が損傷せずに全て通行できたとしたら、東名高速、新東名高速、国道1号線をそれぞれ東西からトラックが殺到します。

災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」





拠点の運営マニュアルには、到着トラックの誘導経路、待機方法、待機場所、荷下ろし後の通行経路等があるのでしょうか。

もちろん、地震発生時にマニュアルどおりにいくことはないと思います。


実際、熊本地震でも事前のマニュアルでは、1次集積地(広域物資輸送拠点)として選定していた『グランメッセ熊本』が損壊し、使うことができませんでした。

事前想定での『グランメッセ熊本』を1次集積地として選定したのは、ロケーションからみると最善の案だと思います。

災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」


『グランメッセ熊本』は高規格道路である九州自動車道のインターチェンジに隣接し、東には空港、西には陸上自衛隊駐屯地とあり 熊本の市街地からもそう遠くない場所にあります。

しかし、九州自動車道は損壊し通行止めとなり、建物自体もダメージを被りました。

つまり、大災害が発生したら、想定を超える事態が起きるのが当たり前、ということなんでしょうね。

だからといって、何も考えていないんじゃ話にならない・・・と思います。



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災害時の広域物資輸送拠点(1次集積地)、浜松市の場合② 「到着トラック搬入経路」





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この記事へのコメント
大災害が発生すると何が起こるかわかりませんね。
複数の対策を検討しておくことも大事でしょうね。

指示系統を明確にしておくとともに現場の裁量権も認める必要もありそうですね。
Posted by でんきやおーちゃんでんきやおーちゃん at 2017年09月06日 16:32
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