災害時 支援物資輸送 『プッシュ型支援物資』 全体の流れ(浜松市) ①

災害発生時の支援物資の輸送について静岡県、浜松市、湖西市と静岡県トラック協会で協議を進めています。
熊本地震で初めて導入された『プッシュ型支援』物資輸送について具体的にその運営について検討をしています。
プッシュ型支援とは:
発災当初は、被災地方自治体において正確な情報把握に時間を要すること、民間供給能力が低下すること等から、被災地方自治体のみでは、必要な物資量を迅速に調達することは困難と想定されます。
このため、国が被災府県からの具体的な要請を待たないで、避難所避難者への支援を中心に必要不可欠と見込まれる物資を調達し、被災地に物資を緊急輸送しており、これをプッシュ型支援と呼んでいます。
発災から4日目をめどに必要最小限の物資が国から被災地に送りこまれてきます。
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▶『プッシュ型』支援物資の供給が始まるのは、発災4日目から。最低3日間の備蓄は必須です。

浜松市・湖西市の場合、その受け入れ拠点は浜松市総合産業展示館(浜松市東区)になります。
ただ、キャパシティの課題(物資量に比較し、保管等の面積が狭い等)があるので、その他受け入れ拠点も議論の上設定しています。

この受け入れ拠点のことを『広域物資輸送拠点』と呼びますが、ここから市内各地の避難所への支援物資が運ばれることになります。
避難所は、浜松市内に183ヵ所、湖西市は17ヵ所設定されていて、この輸送をトラック協会の会員さん(トラック事業者)が受け持つことになります。
そのトラック事業者自身も被災する可能性もありますので、それを踏まえ様々なシュミレーションが考えつつ、基本的なオペレーションを構築しています。
【参考資料】
・南海トラフ地震における静岡県広域受援計画(静岡県)
https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/event/20171215_kouikijuen_kaitei.html
発災からの経過時間に応じた行動目標(タイムライン)<静岡県広域受援計画の改定(概要)P6>
・浜松市広域受援計画(本編)
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/documents/honpen.pdf
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