2017年04月20日09:55
「熊本地震」での物流について課題整理がされています。
熊本地震の発生から1年が経ち、各団体からその対応の検証と対策について発表がされています。
全日本トラック協会でも熊本トラック協会などからのヒアリングを通じ取り組みについて紹介しています。
弊社(私)は、浜松市からの要請で熊本市までの緊急支援物資の輸送には関わりましたが、熊本市内での詳細については自分の目で確認はできていません。この記事は、全日本トラック協会などの資料から書かせて頂きます。
東日本大震災などの経験から熊本地震では、地震発生直後の初動対応についてはかなり迅速に行われたようです。
いわゆるプッシュ型の輸送で、被災地からの情報がなくても、まずは必要な物資を送り込まれました。また、行政機関などに運送会社から物流専門家が派遣され、災害対策本部などで輸配送全体のコントロールに携わりました。
県内の支援物資集積施設が震源地近くにあったことで地震の影響で使えなくなるなど事前に想定していた仕組みが大きく外れましたが、県外施設の活用など広域での連携がなされました。
1次集積拠点を熊本市内ではなく、鳥栖市(佐賀県)、久山町(福岡県)に設置。さらに、その両拠点の取扱物資は、佐賀県の拠点では食料品、福岡県ではそれ以外の物資と滞留時間によって分担をさせています。
支援を受ける方(被災者)からすると、欲しいものはまず、食料、水、そして次に生活物資となります。物流サイドでそれに対応するとモノの流れがまったく違ってきますので拠点を2つ作り違うオペレーションにするとのは、とても合理的です。
この1次集積所から熊本市内の2次集積所、そして各避難所へと物資が運ばれました。
しかし、支援物資が届かないという状況が発生し、この点が、今後の最大の課題となります。
要因として上げられているのが、「避難先がわからない」ということです。
指定避難所に入りきれなかった方が指定外の避難所に身を寄せていたり、建物の倒壊を心配して自家用車で寝泊まりした被災者も多く、その把握が難しかったといいます。
今後、私達浜松の事業者として検討しなければならない課題なども多くあります。
私たち自身が被災者になる可能性があるなかで、また静岡県だけではなく隣の愛知県、神奈川県も同時に被害を受けることまで想定しながら、どうすればいいのか、を考えていかなければいけません。
浜松市とトラック協会では、緊急支援物資輸送協定が締結されていますが、その中身、運営については、検討がまったく進んでいません。ひょっとしたら、浜松市の中で(行政サイド)では検討が進んでいるのかもしれませんが、運送会社側にはまったく知らされていません。
いざとなったら、動くのは私たちトラック事業者です。
年度も替わりましたので、あらためて検討の場などを作って頂くようお願いしていくつもりですが、ぜひ、実務に即した議論の場をもっていただければと思います。
↓関連過去記事
■共配・積合輸送・家電宅配の『アトランス』■
TEL 053-423-7070/FAX 053‐423‐7078
H P : http://www.logi-best.net/
E-Mail : info@atrans.co.jp
全日本トラック協会でも熊本トラック協会などからのヒアリングを通じ取り組みについて紹介しています。
弊社(私)は、浜松市からの要請で熊本市までの緊急支援物資の輸送には関わりましたが、熊本市内での詳細については自分の目で確認はできていません。この記事は、全日本トラック協会などの資料から書かせて頂きます。
東日本大震災などの経験から熊本地震では、地震発生直後の初動対応についてはかなり迅速に行われたようです。
いわゆるプッシュ型の輸送で、被災地からの情報がなくても、まずは必要な物資を送り込まれました。また、行政機関などに運送会社から物流専門家が派遣され、災害対策本部などで輸配送全体のコントロールに携わりました。
県内の支援物資集積施設が震源地近くにあったことで地震の影響で使えなくなるなど事前に想定していた仕組みが大きく外れましたが、県外施設の活用など広域での連携がなされました。
1次集積拠点を熊本市内ではなく、鳥栖市(佐賀県)、久山町(福岡県)に設置。さらに、その両拠点の取扱物資は、佐賀県の拠点では食料品、福岡県ではそれ以外の物資と滞留時間によって分担をさせています。
支援を受ける方(被災者)からすると、欲しいものはまず、食料、水、そして次に生活物資となります。物流サイドでそれに対応するとモノの流れがまったく違ってきますので拠点を2つ作り違うオペレーションにするとのは、とても合理的です。
この1次集積所から熊本市内の2次集積所、そして各避難所へと物資が運ばれました。
しかし、支援物資が届かないという状況が発生し、この点が、今後の最大の課題となります。
要因として上げられているのが、「避難先がわからない」ということです。
指定避難所に入りきれなかった方が指定外の避難所に身を寄せていたり、建物の倒壊を心配して自家用車で寝泊まりした被災者も多く、その把握が難しかったといいます。
今後、私達浜松の事業者として検討しなければならない課題なども多くあります。
私たち自身が被災者になる可能性があるなかで、また静岡県だけではなく隣の愛知県、神奈川県も同時に被害を受けることまで想定しながら、どうすればいいのか、を考えていかなければいけません。
浜松市とトラック協会では、緊急支援物資輸送協定が締結されていますが、その中身、運営については、検討がまったく進んでいません。ひょっとしたら、浜松市の中で(行政サイド)では検討が進んでいるのかもしれませんが、運送会社側にはまったく知らされていません。
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年度も替わりましたので、あらためて検討の場などを作って頂くようお願いしていくつもりですが、ぜひ、実務に即した議論の場をもっていただければと思います。
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E-Mail : info@atrans.co.jp
この記事へのコメント
シミュレーションも大事ですが、やってみないと分からないことも多いですね。
経験を活かして次に備えることが大事ですね。
その必要がないことが一番ですが災害はいつ起こるかわかりません。
経験を活かして次に備えることが大事ですね。
その必要がないことが一番ですが災害はいつ起こるかわかりません。
Posted by でんきやおーちゃん at 2017年04月20日 16:07
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