『物流大激突』~アマゾンに挑む宅配ネット通販~ (角井亮一 著)
物流コンサルタントであり通販物流代行会社の経営者でもあるの角井亮一さんの最新刊がリリースされました。
目次をめくるだけでもグイグイ引き込まれました。
序章から、宅配危機について現場のことを知り尽くしている著者ならではの視点で切り込んでいます。
項目を紹介させて頂くと・・・
・酷使され疲弊する宅配の現場
・パンク寸前のヤマト運輸
・アマゾンジャパンと総量値上げ交渉
・宅配年60億個時代がやってくる
・荷物量急増で利益減?
と宅配の現状の分析から
・再配達根絶で1.53倍の余力が生まれる
・ネット通販・宅配業者の再配達削減策
・規制緩和と自前配達を求む
・送り手・運び手・受け手の相乗効果
その対策への提案や提言まで多くのページを割いています。
第1章、2章では、アマゾンのアメリカ本社のあるシアトルで展開されている最新のサービスを自分の目で見て確かめてきたことをレポート。
第3章では、アマゾンVS楽天、アマゾンVSヤフー等々アマゾンとその競合企業と強み弱みの分析から物流ビジネスの最前線を解説しています。
取り上げられている競合相手は、他にユニクロ、セブン&アイなどの小売量販やアスクルまで幅広く網羅されています。
著者はアマゾンの真の姿を「アマゾン自身は、(流通・小売業界にとって)脅威の存在になろうと思っているのではなく、顧客中心主義を純粋に追い求めている従業員の集まり」といいます。
最終章では、そのアマゾンと共存し住み分けし存在感を放っている企業の紹介をして今後の流通業界の生き方を示唆してしめくくっています。
物流や流通に従事するプロから初心者までそれぞれの立場で宅配・ネット通販についての理解が深まる一冊です。
□『物流大激突』~アマゾンに挑む宅配ネット通販~ (角井亮一 著)
http://www.e-logit.com/seminar/sb.php
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