短い滞在時間でも楽かった沖縄旅行でしたが、一つだけ残念なことが・・・。

短い滞在時間でも楽かった沖縄旅行でしたが、一つだけ残念なことがありました。
それは、首里城の城壁の手前にある礼拝所「首里森御嶽(すいむいうたき)」でのことです。
ここは、「琉球開闢(かいびゃく)神話」によれば、神が造られた聖地とされ、「十嶽(とたけ)」と呼ばれる城内に10ヶ所あったといわれる礼拝所の一つとのことです。
いわゆるパワースポットで、旅行者の関心も高く訪ねたいと思うだろう場所です。
しかし、私が行った時には、観光ガイドさん達がたむろし、建物には荷物が立てかけられ、写真を撮るどころか近づくのも憚れました。
もちろん、ガイドさんたちもどこかで休憩しなければいけませんし、荷物を置く場所もどこかには欲しいでしょう。
でも、聖地と呼ばれているスポットで、それはないでしょう。
横の看板には
首里森(すいむい)とは首里城の別称で、御嶽(うたき)とは沖縄の聖地または拝所のことです。
琉球の神話では、この御嶽は神が造った聖地であり、首里城内でもっとも格式の高い拝所の一つです。城内にはここを含めて「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10カ所の拝所があったといわれています。
国王が場外の寺社に出かけるときにこの御嶽で祈りをささげ、神女たちが多くの儀礼を行いました。石積内の植物がガジュマルやクロツグです。
1997(平成9)年に復元されました。
とあります。
残念だったのは、観光をお仕事にしている人たちが、その財産であるスポット(観光資源)をないがしろにしていると感じられることです。
聖地というのなら、それを敬う姿勢が欲しかったなと。
全てが嘘っぽく価値の低いものになりかねない、それは観光業に携わっている人すべての損失だと。
圧倒的な存在感を持つ建物や構造物、そしてそれらを取り巻く自然環境という沖縄の観光資源の価値を自ら貶めているように感じてしまいました。
これは、なにも他人事ではなく、自分のことも振り返るきっかけにもなりました。
今ある、自分の身の回りにある全てのことは、誰かの支えや積み上げたものがあって成り立っています。
当たり前になってしまって、胡坐をかいているととんでもないしっぺ返しがあるだろうなと。
この思い出は、残念なことではありましたが、自分自身を戒めるものにもなりました。
あることが当たり前なんて思ってはいけません、今、自分自身に言い聞かせています。
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